毎年定期的に株価上昇を繰り替えす銘柄を利用すれば利益になりやすい

毎年決まった時期に、株価上昇が見込める銘柄を賢く活用

本コンテンツで紹介する投資方法は、「うねり取り投資」に若干似ている戦略です。株価の値動きが緩やかな波のような傾向を示している訳では無くて、毎年特定の時期に上昇する傾向が強い銘柄を利用する戦略です。

株価が毎年同じような価格帯で、上下動する点が特長です。

定期的に上昇する株式銘柄

トヨタ自動車など出来高が非常に大きい銘柄は、上述したような傾向を示す事はありません。ですが出来高が少ないマイナーな株式銘柄には、かなりの確率で毎年上昇するような傾向を示す銘柄が非常に沢山存在します。

具体的なチャートを、見てみましょう。

2015年10月6日更新

噴水が湧き出るかのような上昇を、利益に変える

今回、参考例として紹介する銘柄は、石井鐵工所(6362)です。特に2008年~2012年の傾向が非常に分かり易いので、見てみましょう。

石井鐵工所のチャート

石井鐵工所(6362)


毎年、10月頃から年末にかけて株価が底を打って、年始から上昇を開始して4月頃に株価のピークを迎える事になります。このような銘柄の最大のメリットは、売買の指標・タイミングが非常に分かり易いという事です。

レンジ相場のような値動きをする傾向が強いために、底値の価格(買い時)が想定し易く、高値の価格(売り時)も予想し易いです。その上、底値の時期、高値の時期も傾向がつかめているために自信を持って資金を投入する事が出来ますね。

自分自身で投資判断が出来るような銘柄を利用する事が、株式投資で手堅く利益を得るコツになります。値動きの予想が難しい銘柄を、利用する必要はありません。

ただし注意点もあります。基本的に出来高が少ないために周期的な株価の上昇傾向が出るのであって、人気が出てしまったり株式市場全体が異常に盛り上がっている時期には、季節的なサイクルの傾向が失われます。

例えば、チャートの期間を過去10年間で見てみましょう。アベノミクスが始まった2013年からは、異常な資金が流入してチャートが崩れてきました。2006年以前も同様の傾向を示していますね。

石井鐵工所の過去10年間のチャート

石井鐵工所(6362) 10年間のチャート


このような銘柄は、大相場のような日本市場全体が激しく盛り上がっている時期は大型株のように株価が飛び跳ねる可能性もありますが、その後、想像を絶する暴落が発生するかと思います。

季節性のサイクルを利用した投資は、どちらかというと日本市場全体が低迷している時期にこそ堅実に利益にする事が出来る方法と言えるかと思います。

理解して欲しいのは、相場環境が変わると、投資の手法も変えた方が良いと言う事。一番、無難なのは良く分からない時期は手を出さない事です。資産を減らさなければ、チャンスが何度も巡ってきますからね!!

季節的なサイクル特性を利用できる銘柄一覧

企業名 銘柄コード 天井の時期 底値の時期
三井物産 8031 4月頃 7~10月
イオン 8267 4月頃 7~10月
住友商事 8053 4月 7~10月
三菱商事 8058 4月 10月
三菱重工業 7011 4月 10~12月
安川電機 6506 4月 7~10月
イビデン 4062 4月 7~10月
川崎重工業 7012 4月 7~10月
日立製作所 6501 4月 10~1月
三井住友フィナンシャルグループ 8316 4月 10~1月
丸紅 8002 4月 7~10月
小松製作所 6301 4月 7~10月
三井住友建設 1821 4月 10月
伊藤忠商事 8001 4月 7~10月
第一生命保険 8750 4月 10月
本田技研工業 7267 4月 10月
JXホールディングス 5020 4月 7~10月
日立建機 6305 4月 7~10月
セイコーエプソン 6724 4月 7~10月
IHI 7013 4月 7~12月
大豊建設 1822 4月 10~12月
東洋エンジニアリング 6330 4月 10月
三井金属鉱業 5706 4月 10月
星光PMC 4963 4月 7~10月
ミネベア 6479 4月 10月
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