アメリカの証券会社の口座を開いても、良い事なんて無い体験談

アメリカの証券会社に口座開設しても、手間ばっかりかかる体験談

実は以前から、海外の証券会社を使って株取引をする事に興味があり、思い切ってアメリカの証券会社の口座を作って、取引を行ってみました。その当時の体験談です。

アメリカの証券会社の口座を作って、取引


アメリカの証券口座を実際に利用した感想ですが、売買手数料は確かに安くて「お得感」があります。ですが、「それ以外の管理、手間暇に時間を取られ超面倒だ・怒」という結論に至っている次第です。

本記事のアメリカの証券口座を作って資金を投入したが為に、苦労した管理人の体験談を参考にして頂ければと思います。

(2019年1月5日 )

利用していた証券会社は、米国の「FIRSTRADE」

私が利用していた米国の証券会社は、「FIRSTRADE」です。当然、日本語表記がありませんので、根性で英語を読解しなければなりません。

FIRSTRADE


ところで、アメリカの証券口座を利用するメリットは、下記の2点だと思います。ただ、よほどのマニアックな投資家以外、口座開設なんてしないでしょうね。



口座開設の理由その①:売買コストが国内証券会社に比べて、圧倒的に安い

正直、今現在ではアメリカの証券会社をお勧めしませんが、売買手数料は極めて安いです。FIRSTRADEの売買手数料は、1回の売買あたり6.95米ドルです。国内大手ネット証券3社は、最大で20米ドルですので比べ物にならないくらい安いです。

FIRSTRADEの売買手数料


米国内の他の証券会社と比較しても、圧倒的な安さです。初期の投入資金が不要という点も魅力的です。通常の米国金融機関は、ある程度の資金を預けないと手数料が発生しますので不便なものです。

FIRSTRADEと他のアメリカの証券会社の手数料比較




口座開設の理由その②:国内では買えない、超多彩な海外ETFを購入できる

少し古い情報ですが、2011年当時の時点で1300銘柄近くのETFが存在します。楽天証券で購入できるアメリカのETFは253銘柄ですから、もの凄いメリットを感じます。

FIRSTRADEのETF取扱い本数


このように、売買手数料が超安くて銘柄を選び放題という安易な理由でFIRSTRADEの口座を開設した訳です。さて次に、想像以上のデメリットをお話しましょう。



想像以上!・・・アメリカの証券会社のデメリットはこれだ!!

デメリットその①:アメリカの証券口座に資金を送金するだけでも超一苦労

実は海外に資金を送金するのって、非常に面倒で、多額の手数料が取られます。

これって、実際に使ってみないと分からない感覚ですよね。例えば、三菱東京UFJ銀行で海外に送金すると、下記のように片道4000円近くも必要になります。

三菱東京UFJ銀行の、アメリカ送金手数料


さらに、下記のような書類に送付先の銀行や証券会社の口座情報を書き込む必要があって、必要な情報(色々あります)を調べるだけでも一苦労なのです。

海外送金のための必要書類


もちろん当時の管理人は、三菱東京UFJ銀行を利用しました。なぜなら、手続が非常に面倒かつ難解で質問する必要があったから、背に腹は代えられなかったのです。



デメリットその②:送金したのは良いが、・・・どうやって日本に資金を戻そうか

米国に資金を送金する際は、日本の銀行からですから英語が苦手でも手間暇をかければ何とかなります。ですが、米国から日本に資金を戻す時はどうしようか。

管理人が出した結論は、米国にある三菱UFJ銀行系列の、日本語が通じる銀行を経由するという荒業です 。

実は、三菱UFJ銀行経由で口座開設のできる、アメリカの銀行があります。その名はUnionBankです。一番のメリットは、コールセンターで日本語が通じるという点です。英語が苦手な管理人にしてみると、神のような米国銀行なのです。

UnionBank


アメリカには、証券会社と銀行間で電子送金が無料で利用できるシステムがあります。この設定(無論、英語で手続きですから一苦労)さえ出来れば、安心です。

日本からUnionBankを経由して、FIRSTRADEに資金を送金。その逆もしかり。何か問題があれば、日本語が通じる安心オペレーターに相談できるって手筈です。



デメリットその③:「FIRSTRADE」のログインアクセスが出来なくなった件

これも海外証券口座を利用する上で、あり得るシチュエーションです。FIRSTRADEにログインする際に、パスワードを数回誤って入力してしまい、アカウントがロックされてしまった経験があります。こんなメッセージが出た日には、腰が抜けました 。


"This User ID has been disabled due to too many failed login attempts."
(沢山ログインに失敗したから、アクセスできないようになったよ)



金融大国のアメリカは、セキュリティーの面が非常に厳しいのです(安心はできますが・・・)。このロックを解除するのに、つたない英語でカスタマーサービスにメールを数回出したところ、最終的に下記のような返信を受け取った次第です。

パスワードロックの対処


つまり、英語しか通じないコールセンターに直接電話しないと対応できんから、電話しろ!!

って事です。いや~、相当な壊れた英語だったと思うのですが、勢いと情熱を持ってコミュニケーションを取る努力をした結果、無事に対処して頂きました。

ジェスチャーや絵が使えずに、音声だけでログインのロックを解除したい旨を説明するのは、非常に難儀でしたね。かなり心臓がドキドキでした・笑



デメリットその④:住所が変わるたびに、米国に資料を郵送する手間暇が超めんどい件

これも日本であれば、そう手間暇に感じないと思うのですが、引っ越して住所が変わった事を書面でアメリカに郵送するのも、正直一苦労です

米国に資料を送った事がない庶民からすると、忘れた頃に郵送する手間暇って相当難儀します。そもそも普通に日本で生活していると、アメリカに郵便物を送る機会って皆無ですからね。

一度、経験してしまえば何てこと無いのですが、色々と調べて、手間暇が非常にかかる訳です。



結論:高い売買手数料を支払ってでも、国内証券会社を利用するべき

結論として、アメリカの証券口座を利用するのは、その他の手数料や、自分自身の時間を非常に取られてしまう点が超デメリットです。正直、ソワソワします 。

海外の株式やETFを積極的にトレードするならば、アメリカの証券口座開設のメリットが出てきますが、長期分散投資のような運用だと国内の証券会社でも良いのではと思うのが管理人の正直な感想です。

⇒もっとあるデメリット:海外の証券会社の確定申告が超シンドイ体験談





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