三井不動産の株価予想を評価・解説
投資初心者が数百万円の資金を使って、短期売買をするのは自殺行為です。ですが、このような投機的な売買を推奨するのが、世の中に出回っている株価予想なのです。
大切な資金を失う前に、個人投資家として利益を上げる投資戦略を身に着けるべきでしょう。暴落時にリスクを取る行為だけが、プロに太刀打ちできる手法なのです。
- ギャンブルのような売買を推奨する株価予想からは、距離を置こう。
- 資金を溶かす事になるので、高値園で売買をするな。
- 市場暴落時にこそ、積極的にリスクを取る事で、大きな利益を獲得できる。
- 確実に大儲けできる手法は存在しないので、損切する覚悟は常に必要。
狼狽し損失を出す事になるので、心理的に負担の少ない資金で投資しよう。
(2015年12月10日公開)
多額の資金が必要な銘柄で短期売買を推奨する株価予想には、戦慄を覚える
損失を出したくないから、株価予想のような投資情報に頼る人が多いです。しかしスリル満載の取引をさせられた挙句、大切な資金を失う事になるでしょう。
そもそも三井不動産の売買自体は難しいです。ですが一般的には、下記に示すように年1回の取引の方が、圧倒的に大きな利益を出す事が出来ます。まずは株価予想の問題点について見てみましょう。
評価者 | 実力:勝率 | 予想期間 | 結果 | 損益(投資額) |
---|---|---|---|---|
中原良太 | 63% (101勝59敗) |
2015/ 10/26~30 |
買:外れ | ▲7万円 (340万円) |
野村不動産ホールディングス を使って 年1回の暴落時に売買した場合 ※同じセクターの銘柄を参考に提示 |
110万円 (350万円) |
「Yahoo!投資の達人」、「Yahoo!投資の達人・プレミアム」に関する、下記の評価コンテンツも参考にして下さい
参考コンテンツ:Yahoo!投資の達人の実力を検証!!
7万円の損失を出した、中原氏の買い予想

では中原良太氏による5日間の株価予想をチェックします。決算の内容も良く、子会社で起きた杭工事問題も株価には軽微と考えており、株価の上昇を期待して「買」推奨です。予想が外れ340万円の投資で、損失が7万円です。
予想記事を見ると様々な視点で売買理由が記載されています。ですが長期的な売買と短期売買の視点が混在しており、投資方針として一貫性を感じられず不安になります。そもそも短期売買の視点で統計データから株価が上がる確率を出していますが、54%と猛烈に低い数値です。
勝負事をするのに2回に1回しか勝てない勝率で挑むのは、博打と変わらないと思いませんか?勝率が低い株式投資は、ギャンブルをしているようなものです。

世の中に溢れている株価予想の多くが、このような投機的な売買を推奨するものばかりであり、投資判断も疑問に思ってしまう内容ばかりです。これまで数百を超える株価予想を精査してきましたが、どれも同じような予想スタンスのものばかりでガッカリしてしまいます。

命を削って多くの達人が戦っている相場の世界で、株価予想を信じて儲けようと思う事自体が間違いです。
ただし知識も経験も少ない個人投資家でもプロ達に、簡単に勝つ事が出来る投資戦略は存在します。
それはプロですら震える、年1回は発生する相場の暴落時にだけ、資金を投入するのです。難しいのは、投資チャンスが訪れるのを、じっと待てるかという点だけです。儲けたい欲望を抑えて、チャンスをじっと待つ事が出来る者だけが、大きな利益を得る事が出来ます。
投資判断が簡単だと思える銘柄と戦略を上手に組み合わせると良いでしょう。「うねり取り投資」、「季節的なサイクルを利用した投資」などを参考にして下さい。
投資額も大きく、株価も停滞気味であるので、無理をして扱う必要は無い
総合不動産の双璧の一角を占める三井不動産は、賃貸事業、分譲事業、マネジメント事業、三井ホーム事業の4部門が収益源です。
賃貸、分譲事業が若干多くを占めていますが、売上規模的にはバランスが良いです。加えて賃貸事業の利益が非常に大きく、全体の過半数を占めており、経営に安定感があります。
項目 | 内容 | コメント |
---|---|---|
企業名(銘柄コード) | 三井不動産 (8801) | |
上場市場 | 東証1部 | |
業種 | 不動産業 | |
株価 | 3,119円 | |
単元株数と最低購入単価 | 1,000株:311万9,000円 | |
時価総額 | 3兆922億円 | |
資本金 | 3,397億円 | |
発行済株式数 | 9億9,142万株 | |
浮動株数 | 5,452万株 | |
利益剰余金 | 5,714億円 | |
有利子負債 | 2兆929億円 | |
保有者比率 | 外国 53.9% 浮動株 5.5% 投信 5.2% 特定株 27.7% |
ここ5年程の業績推移も素晴らしいです。増収増益が続いており、決算の数字を見る限りでは、投資先の候補として考えたくなります。

では実際に三井不動産のチャートを見て、投資判断を考えてみましょう。アベノミクスで勢いよく株価が上昇した後は、停滞に近い値動きをしています。
まず投資を行う上での常識ですが、赤色エリアのような 高値園で売買すると、想像を絶する損失を出す事になります。何度も注意喚起していますが、株価が急角度で上がり続けている時は、静観するべきです。
さて三井不動産は、年末頃が底値になる傾向が強い銘柄です。戦略としては、年末頃に発生する相場暴落による価格下落を狙って、投資する方針で良いでしょう。
ただ近年の株価が停滞している事や、最低投資価格が非常に高額な点を考えると、無理をして扱う必要は無いのかな?とも感じます。

そもそも業績自体が非常に良いので、株価のパフォーマンスにも期待したいです。ですが日経平均株価指数と比べると、近年の株価が停滞しており、非常に残念な気持ちで一杯になります。業績が良いから大儲けできる訳ではないので、株式投資は本当に難しいです。
むしろ「株価が上がらない銘柄」に資金を投入してしまう事もあるでしょう。個別株投資をする上で、避ける事が難しいリスクですね。
もしも、このようなリスクを排除したいのであれば、 日経平均株価指数並に、確実に上がるETFを利用する方法も良いでしょう。

紺色線:三井不動産 ピンク色線:日経平均株価指数
最後に過去の三井不動産の値動きも、確認してみます。相場全体が停滞している時期の値動きは、市場に連動して当銘柄もフォーマンスが優れません。ただし例年のように年末が底値になって、春先の4月頃が天井になるので、投資判断は簡単でしょう。
このように天井園や底値園の株価やタイミングが分かりやすい銘柄を上手に利用すると、手堅く利益を出す事が可能です。参考にすると良いです。

2015年12月時点で管理人がチェックした不動産業 銘柄
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日本エスコンの評価・感想
野村不動産ホールディングスの評価・感想
オープンハウスの評価・感想
サンフロンティア不動産の評価・感想
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銘柄名あるいは銘柄コードを入力して検索できます
三井不動産の売買をする場合にお勧めの証券会社
三井不動産を利用して株式投資をするのでしたら、下記の証券会社の中から好みに応じて使い分けると良いかと思います。
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