三菱UFJフィナンシャル・グループの株を買うべきか?

割高な今でなく暴落した時に、三菱UFJフィナンシャルを買いたい

三菱UFJフィナンシャル・グループは、既存のビジネスモデルから脱却して、課題解決型のビジネスを推進しようとしています。

AI・ビックデータを活用して、業務の効率化を進めており、今後の進展には注目ですね。今期の業績は好調で、株価の上昇トレンドが続きます。ただし割高なので、今から購入しても、大して儲からないと思います。

三菱UFJフィナンシャル・グループ

三菱UFJフィナンシャル・グループのポイント
  • 今期の目標利益9,500億円は達成しそう。現在の業績は、とても好調だ。
  • ただ投資信託の手数料収入が利益を補完。国債収益が激減し、今後が不安。
  • 三菱UFJフィナンシャルの株は上がるが、割高な水準なので今は買わない。

(2018年1月20日更新)

今期の三菱UFJフィナンシャル・グループ、利益目標9,500億を維持

今期上期の三菱UFJフィナンシャル・グループの業績は、前年比で増収増益を達成しています。純利益(最終的な利益の事)は、前年に対して1,364億円増えており、今期の目標利益は確保できそうです。

ただ本業の利益を示す業務純益は、246億円の減益です。そもそも最終利益の大幅増加要因は、業績好調なモルガン・スタンレーからの収益が増加した事、与信関係費用がプラスになった事、この2点です。ですので、本業の利益の減少は、気になりますね。

三菱UFJフィナンシャル・グループの上期業績


とは言え、年度初に設定した2017年度の純利益目標、9,500億円は変わらずとのこと。今期の通期業績は、予定通りに達成できそうですね。サプライズ的な大幅な減益にならないでしょうから、安堵感はあります。

三菱UFJフィナンシャル・グループの通期業績



市場環境はとても厳しく、10年間で国内の営業純益が3割も減少

今期の利益は良いのですが、三菱UFJフィナンシャル・グループのビジネス自体では、苦難が続きます。

三菱UFJフィナンシャル・グループの営業純益が減少し続けるからです。営業純益3年連続の減少は、これまでのビジネスモデルが通用しなくなった事を表しています。

特にグループ設立後の10年間で、国内の営業純益(法人・リテール)が約3割も減少している事には驚きです。

三菱UFJフィナンシャル・グループの営業益推移


三菱UFJフィナンシャル・グループの上期業務純益の推移をご覧下さい。10年間で資金利益(資金貸出で得られる利益)は、横ばい傾向です。

ここ数年の株式市場の好調を背景に、投資信託販売などによる信託報酬等の利益は増えています。このあたりは、良い傾向だと考えます。

ただマイナス金利の影響で、国債からの収益が激減しています。2013年以降、上期だけで2,000億円近くの利益が減少し、かなりの収益減少要因となっています。

もしも株式市場が冷え込んで信託報酬の収益が減少すれば、グループ全体の利益の減少回避は、難しいと考えます。

三菱UFJフィナンシャル・グループの上期業績推移



業務効率化・事業変革・コスト削減で、利益3,000億円を捻り出す

そこで三菱UFJフィナンシャル・グループは、MUFG再創造イニシアティブと呼ばれる改革で、2021年以降に利益3,000億円をひねり出す計画を進めています。

具体的にはコストの削減・事業効率化・事業の変革です。事業改革の中身の一つとして、課題解決型のビジネスを推進しようとしています。

三菱UFJフィナンシャル・グループの改革による利益想定額


事業改革の目玉は、AI・ビックデータを活用した付加価値あるサービスの提供や、業務効率化だろうなと管理人は考えています。

三菱UFJフィナンシャル・グループの事業変革


これらの業務プロセスの改革によって、2023年度までに業務量の30%を削減する目論見です。30%の業務削減は、9,500人分の人員に相当します。

自然減少(採用の抑制や大量採用期の退職者)の6,000人の他に、リストラも行われるのであろうと推測されます。固定費削減で利益が出せるようになりますが、今後の成長の柱をどのように構築していくのかにも注目していく必要があると思います。

三菱UFJフィナンシャル・グループの人員削減



三菱UFJの株は上がるが割高な株価なので、リスクの割に儲からない

将来に不安がありますが、現時点の三菱UFJフィナンシャル・グループの業績は好調です。ただ数年の上昇トレンド中に利益を狙う手法ですので、チャンスがあれば買うスタンスで考えてみます。

ただ残念ながら、三菱UFJフィナンシャル・グループの今の株価は、割高すぎるので手が出せません。週足・月足の株価トレンド線で、株価水準の判断ができます。

月足チャートの直近上昇トレンド線に対して、株価が高いので割高との判断です。1年程度の底値で買う手法で利益を狙うので、この水準で購入しても儲からないのです。

なお2013年、2016年を起点とした各時期の株価上昇スピードは似ています。ですので前期に比べて利益が維持できれば、直近の上昇トレンドの傾向は続くと考えています。

よって今は株を買わずに静観、株価が上昇トレンド線付近まで下落したら、購入を検討する方針でしょうか。

最高のタイミングで株を買うために価格帯はトレンド線を参考にして、購入時期は「うねり取り投資法」を使って、買い場の絞り込みをおススメします。

三菱UFJフィナンシャル・グループの購入時期


仮に管理人の手法であれば、2014年12月頃に650円で購入して、春先天井の格言通りに、2015年4月に850円で売却することになります。

1,000株の取引であれば、65万円の投資で利益が20万円(利益率30%)となります。半年程度の保有で、利益率30%の取引となりますので、悪くないと思いますよ。



三菱UFJフィナンシャル・グループの概要

・企業名(銘柄コード):三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
・上場市場:東証1部
・業種:銀行業
・最低購入単価(単元株数):8万2,900円(100株)
・時価総額:10.7兆円
・利益剰余金:9兆7,852億円


2018年1月時点で管理人がチェックした銀行業銘柄

三菱UFJフィナンシャル・グループの売買をする場合にお勧めの証券会社

三菱UFJフィナンシャル・グループを利用して株式投資をするのでしたら、下記の証券会社の中から好みに応じて使い分けると良いかと思います。

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