新生銀行の株価予想を評価・解説
楽して大儲けしたい欲望の強い人が、株価予想のような投資情報に群がっています。ですが金融関係者の提供する投資情報を信じても、大儲けする事は出来ません。
予想屋の発する情報に振り回されず、個人投資家の強みを生かすべきです。年に1回あるチャンスの時に投資すると、株価予想よりも数倍以上は儲かるでしょう
- 金融関係者の提供する株価予想からは、距離を置こう!
- 投資すると破滅的な損になる高値では、グッと我慢。
- 年に1回は相場全体が大暴落する。そのような時にリスクを取ろう。
- ただし株価の先行きは誰にも分からない。損切りする覚悟は必須。
多くの銘柄を見て、投資判断が簡単と思える銘柄を扱おう
(2015年11月5日公開)
株価予想を信じても、大儲けできない事が判明!
投資の勉強をする気は無いけども、大儲けしたい人の多くが株価予想のような投資情報に頼りがちです。ですが本当に儲かると思いますか?
残念ながら最終的に大切な資金を溶かして、大損する羽目になるかと思います。具体的に、予想情報の問題点について見てみましょう。
評価者 | 実力:勝率 | 予想期間 | 結果 | 損益(投資額) |
---|---|---|---|---|
熊谷亮 | 60% (194勝126敗) |
2015/ 8/24~28 |
買:当り | 3万円 (50万円) |
竹田嘉文 | 54% (35勝29敗) |
2015/ 6/22 |
売:外れ | ▲0.8万円 (50万円) |
年1回の暴落時に売買した場合(後述) | 8万円 (40万円) |
熊谷氏の買い予想が当たって、利益3万円

では熊谷亮氏による5日間の株価予想を見てみましょう。下落した銘柄の反発上昇を期待して、「買」推奨です。予想が当たり50万円の投資で、3万円の利益です。
運よく儲かりましたが大きく下落している局面で、予想が外れていたら凄い損失を出す羽目になったと思います。撤退する価格を決めない投資は、非常に危険でして、今回の利益の軽く3倍くらいは損した可能性がありますね。
短期的な値動きは、どう動くのか予想不可能な世界です。1日暴落したくらいで、勝負に出ると手痛い目に合う事になりますよ。

8,000円の損失を出した竹田氏の売り予想

続いて竹田嘉文氏による1日間の株価予想を見てみましょう。テクニカル分析の結果より売り優勢との事で「売」推奨です。予想は外れ47万円の投資で、損失8,000円です。
チャートを見ると本当に売り優勢か良く分かりませんし、勝算があった売買なのか疑問になります。勝率が分からない株式投資は、ギャンブルと変わりません。株価予想を信じて、博打をやっているようなものです。

金融関係者は毎日のように株価予想情報を提供していますが、投資チャンスが毎日ある訳がありません。管理人は数百を超える株価予想を精査してきたのですが、そもそも無茶な売買推奨が非常に多いと感じています。
投資の常識として経験豊富な人は、バブルのような価格帯では決して勝負しません。ですがカモの人が手を出すような高値園で売買推奨し、大損させる事例などが非常に多いです。

このようなカモの人向けの投資情報を信じても、コツコツと損失を貯めこんだ挙句に、世界同時株安のような有事に遭遇して、腰を抜かすような大損をする羽目になるでしょう。
そもそもプロと違って、個人投資家である私達は「投資しない選択」が可能です。これは、凄い強みです。本当の投資チャンスと言うのは、年に1回程度なのですよ。そのような時期にだけ、勇気を出して積極的にリスクを取るべきですね。
出来るだけ投資判断が簡単だと思える銘柄と、投資戦略を上手に組み合わせれば良いでしょう。「うねり取り投資」、「季節的なサイクルを利用した投資」などを参考にしてみてください。
規則的な値動きがなく、投資判断が難しい。
消費者金融レイクを主力とする新生銀行は、法人向けよりも利益の6割近くを占める個人向けの金融サービスに力をいれています。人件費や物件費(店舗などの)の占める割合が大きく感じます。
項目 | 内容 | コメント |
---|---|---|
企業名(銘柄コード) | 新生銀行 (8303) | |
上場市場 | 東証1部 | |
業種 | 銀行業 | |
株価 | 250円 | |
単元株数と最低購入単価 | 1,000株:25万円 | |
時価総額 | 6,875億円 | |
資本金 | 5,122億円 | |
発行済株式数 | 27億5,034万株 | |
浮動株数 | 1億1,826万株 | |
利益剰余金 | 2,292億円 | |
保有者比率 | 外国 55.4% 浮動株 4.3% 投信 5.2% 特定株 53.5% |
近年の業績推移を見ると、収益が伸びていませんね。銀行は急激に売り上げが伸びるような商売では無いので、安定感を買うみたいなイメージになりそうです。

では具体的にチャートを見て、投資判断を考えてみましょう。新生銀行は、過去の値動きを遡って調べてみても、底値に達する時期や上昇するタイミング、傾向が分かり難いです。投資判断が難しい銘柄だと感じる訳です。
現在も上昇トレンドを維持していますが、株価も上がってきており大儲けするようなタイミングでは無いですね。無理をする必要は無く、投資を見送る判断になります。
なお儲けたい気持ちが強い人は、赤色エリアのような価格帯で資金を投入することが多いと思いますが、思考が停止するような損失を出す事になりますから、グッと我慢しましょう。 仮に新生銀行を利用して投資するのであれば、年間を通して大きく暴落したタイミングでしょうか。
かなり難しい判断になりますが、例えば2014年末(200円)に資金を投入して半年後の2015年6月頃(240円)に売却すると、40万円の投資に対して利益が8万円です。株価予想で得られる利益よりは、間違いなく大きい金額を手に入れる事が出来ます

続いて日経平均株価指数と比較してみましょう。3年程度の期間でみると、新生銀行は市場全体の平均的なパフォーマンスを叩き出しています。ただ市場平均を圧倒的に凌駕している訳では無いので少し残念ですね。
特に個別銘柄に資金を投入する場合、「上がらない株」を選んでしまう事も多く、損はしないけど大儲けできないリスクの方が怖いです。
そこで市場が絶好調な時の限定的な裏技になりますが、日経平均株価指数並に、確実に上がるETFを利用すると、個別銘柄の儲けそこなうリスクを確実に排除できます。ひとつの投資戦略としてお勧めですね。

紺色線:新生銀行 ピンク色線:日経平均株価指数
最後に市場全体が停滞していた時期の値動きもチェックします。市場好調期であれば、多くの銘柄が上がるので、保有していれば儲かります。ですが日経平均株価指数自体が、低迷している時期の投資は非常に難しいです。
たとえば新生銀行の株価の動きを見ても、いつ投資して良いか判断が難しいと感じますよね。このような銘柄を無理に扱う必要はありません。 天井園や底値園の株価やタイミングが分かりやすい銘柄を上手に利用すれば、株式市場が低迷している時期でも手堅く儲ける事が出来るでしょう。

2015年12月時点で管理人がチェックした銀行業 銘柄
りそなホールディングスの評価・感想
みずほフィナンシャルグループの評価・感想
三井住友フィナンシャルグループの評価・感想
三菱UFJフィナンシャル・グループの評価・感想
そのほかの銘柄をチェックしたい人は、
銘柄名あるいは銘柄コードを入力して検索できます
新生銀行の売買をする場合にお勧めの証券会社
新生銀行を利用して株式投資をするのでしたら、下記の証券会社の中から好みに応じて使い分けると良いかと思います。
当サイトの一押し
知名度No1で取引手数料が安い、現金2000円貰えます!:SBI証券
1万円取引のキンカブ、信用取引が常に無料と魅力満載 :SMBC日興証券
手数料無料のフリーETFと株主優待のタダ取り裏技に強み:カブドットコム証券
番外
100万円以上の現物取引手数料が、他社を圧倒する安さ :フィデリティ証券
楽天グループを利用する方向け :楽天証券
多彩な自動売買注文をしたい方向け :マネックス証券

記事が売買の参考になりましたら、ぜひブックマークをお願いします!