三井物産の長期トレンドは上昇だが、業績が冴えないので候補から外す
大手総合商社の三井物産は、資源・エネルギー分野が強みです。鉄鉱石、原油・ガスでは、国内首位の位置づけです。
ただ、過去に資源関連で巨額損失を出し、リスクが高いビジネスとのイメージは拭えません。今期業績が冴えない為に株価が低迷してますから、静観する方針です。

三井物産のポイント
- 稼ぎ頭は、資源分野。ビジネスが好調な時は、全社利益の5割を稼ぎ出す。
- ただし、資源ビジネスは高リスク。過去に巨額の減損損失を計上。
- 10年長期トレンドは上昇。値動きが激しいので、三井物産は中級者向き。
⇒三井物産の投資家情報ページ
(2019年2月27日更新)
動画で解説、三井物産(8031)の株価予想@2019年1月19日
今後の値動きが読めず、判断に迷うので今は静観する投資スタンス
週足5年チャートを参考に、三井物産の投資方針を考えてみます。株価分析の基本は、月足か週足でトレンドを調べることにあります。
三井物産は、2016年7月を起点とした上昇トレンド(赤点線矢印)が崩れ、さらに次の上昇トレンド(緑線)を株価が下に抜けたので、今後の方向感が読みづらくなりました。
このような形のチャートになった銘柄は、投資判断に悩むので投資候補から外す方針としています。
ただ、10年長期で三井物産を分析(記事後半で詳細解説)してみると、長期の上昇トレンドは崩れていません。この先、完全に期待できない状況ではないです。
再度、上昇トレンドに戻ったことを確認できたときか、直観的に業績が上向くことを感じられれば投資候補とする可能性があります。
もしも、管理人が三井物産を保有していたら、直近の底値1,600円(赤印の箇所)を損切価格にします。この価格を下に抜けたら、三井物産から撤退します。下落トレンドに転換したと判断しますし、株が上がりにくいと感じるからです。
三井物産の暴落・下落理由を探して、さまざまな記事を読んでも悩むだけです。情報を織り込んだ株価が下落トレンドになったならば、迷わず損切りして仕切りなおす方針で良いと思うのです。
三井物産は、日本を代表する大手総合商社
三井物産は、三菱商事と並ぶ総合商社です。資源・エネルギーに強く、鉄鉱石、原油・ガスで国内首位の会社です。事業領域は、金属分野、機械・インフラ分野、化学品分野、エネルギー分野、生活産業分野、次世代・機能推進分野の6つです。
ただし、強みの資源分野は、過去に巨額損失を計上しています。現時点で資源ビジネスは、三井物産の稼ぎ頭ですので、投資家として不安がつきまといます。
三井物産側は、「仮に市況が低迷した場合でも圧倒的なキャッシュ創出力があり、コスト削減や生産量の拡充で事業の良質化を進めている」と回答しています。管理人は、変わらず資源ビジネスのリスクは高いなと再認識しました。。
三井物産が資源安で、減損損失を計上して700億円の赤字を出した数年前の記事です。商社だから安定という訳ではなかったですね。
— 株価予想は本当に当たるのか? (@investmentsstoc) 2019年2月26日
三井物産赤字:資源安、商社を直撃 開発事業の損失拡大 - 毎日新聞 https://t.co/PasfRvDNLC
三井物産は赤字から立ち直ったが、増収増益は続かない
2016年に起きた資源ショックによる赤字から立ち直り、三井物産の業績が2年連続で上向いています。
しかし、2019年2月1日に発表された今期第3四半期までの累計連結業績は、前年比で利益が激減(赤枠の箇所)しています。
収益が前年比で37%増えている(緑枠の箇所)のに、利益が激減する状況は良いとは思えないです。三井物産の株価が低迷する訳です。
三井物産の中核分野は、金属資源・エネルギー・機械・インフラ・化学品で、主力の金属資源セグメントが利益に与える影響は極めて大きいです。
今期の金属資源事業の大幅減益(前期比で利益は、1,000億円減少)により、全社収益が悪化しています。このような状況からも、資源ビジネスの安定感には不安を感じます。
10年長期上昇トレンドが崩れておらず、今後の株価動向は注目
ところで、月足10年チャートで三井物産を俯瞰して眺めてみると、まだ長期トレンドは崩れていません。これまでも長期支持線(赤点線)の価格帯で、株価が反発する傾向にありましたので、株価の調整を待っても良いかなと思える状況にあります。
管理人の得意とする投資手法は、支持線の価格帯付近(青印の箇所)に狙いを定めているので、中途半端な株価では無理をして買う気はありません。
高値園(赤印の箇所)でさえ株を買わなければ、致命的な損失にならないはずです。その点にだけは、気をつけてください。
このような背景から、管理人は慌てて三井物産の株を買わず、静観して投資チャンスを待ちます。では、いつまで待つのか。
それは、株価が長期支持線付近(赤点線)まで下落した時です。その時に、ファンダ面も再チェックして良さそうだと思えば購入を考えるかもしれません。最高のタイミングで株を買うためには、株価にも注目するべきです。
三井物産の概要
・企業名(銘柄コード):三井物産(8031)
・上場市場:東証1部
・業種:卸売業
・最低購入単価(単元株数):17万6,500円(100株)
・時価総額:3兆438億円
・利益剰余金:2兆9,680億円
・有利子負債:4兆3,808億円
2019年2月時点で管理人がチェックした卸売業銘柄
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三井物産の売買をする場合にお勧めの証券会社
三井物産を利用して株式投資をするのでしたら、下記の証券会社の中から好みに応じて使い分けると良いかと思います。
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