兼松の株価予想を評価・解説
世の中の詐欺的な投資情報を信じても、資金を溶かして相場から退場する事になるだけだ。そのような真実を理解しないと、カモ投資家から卒業する事は出来ない。
株価予想に頼らずとも、年1回の暴落時にリスクを取れば数十倍の利益を獲得する事が可能だ。金融関係者に頼らないために、投資の知識を努力して身に着けよう。
- 投機的な売買を推奨する株価予想からは、距離を置こう。
- カモ投資家が群がるような高値園でリスクを取ると、大損する羽目になる。
- 例年、10月頃が底値になる傾向を利用して大儲けしよう!!
- 確実に先行きを当てる事は不可能だから、損切する覚悟は必須です。
直観的に投資判断が出来るお勧めの銘柄。
(2015年11月24日公開)
頻繁に売買しても儲からない投資情報。それが株価予想。
手っ取り早く大儲けしたい多くの人が、株価予想のような投資情報に辿り着きます。頻繁に売買して、相場から退場する結末が待っているのだけなのですが。
資金をすべて失って後悔する前に、世の中の投資情報の真の姿について理解するべきです。具体的に株価予想の問題点を、見てみましょう。
評価者 | 実力:勝率 | 予想期間 | 結果 | 損益(投資額) |
---|---|---|---|---|
木村佳子 | 50% (9勝9敗) |
2015/ 8/24~28 |
買:当り | 1万円 (44万円) |
年1回の暴落時に売買した場合(後述) | 20万円 (44万円) |
木村氏の買い予想が当たって、利益1万円

では木村佳子氏による5日間の株価予想を見てみましょう。日経平均株価指数に対して逆の値動きをする事から、市場暴落時に当銘柄の上昇を期待して「買」推奨です。買い予想が当たり44万円の投資に対して、利益が1万円です。
まず気になる点として日経平均株価指数と逆の値動きをすると述べてますが、3年程度の株価を比べると同じような傾向が非常に強く、売買理由として非常に不安です。
そもそも目の前で大津波が発生しているのに、それに立ち向かうような行為は自殺行為だと思いませんか?今回は運よく利益になりましたが、このような理由で売買していると資金が溶けてなくなるのではないでしょうか。

投資を行う上で重要な売買理由が不透明な上に、たった5日間という売買期間に関しても、ギャンブル的な香りが漂ってきます。短期的に株価はランダムに動くといわれており、長期的に勝ち続ける事は不可能だからです。本当に勝算があった取引なのか疑問ですね。
これまで数百を超える株価予想を精査してきたのですが、カモの投資家が買うようなタイミングで売買推奨をするものが多く資金を溶かした人が多いのではないでしょうか?投機的な株価予想を信じていると、世界同時株安のような有事の際に、腰を抜かすような損失を出すでしょうね。

後悔しないためにも、株価予想のような投資情報とは手を切る事です。様々な情報に惑わされている限り、利益を出し続けるのは不可能です。個人投資家の最大の武器、つまり「無理せずに静観する戦略」を最大限に生かしましょう。
個人投資家として手堅く大きな利益を出したいのであれば、年1回は訪れる市場暴落時にリスクを取るだけです。頻繁に売買する必要は無いですね。投資判断が簡単だと感じる銘柄と投資戦略を上手に組み合わせましょう。「うねり取り投資」、「季節的なサイクルを利用した投資」などを参考にしてみてください。
例年10月が底値になる傾向が強く、リスクをとる価値がある
兼松は、総合商社(三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅、豊田通商、双日)に続く中規模な商社であり、近年巨額な損失を出し続ける資源関連には手を出さないような堅実経営が特徴でしょうか。
事業セグメントとしては、「電子・デバイス」、「食料」、「鉄鋼・素材・プラント」、「車両・航空」の4事業が収益の柱です。ただし堅実な経営に執着するあまり、企業の儲かる体質を表す営業利益率が非常に低く効率よく稼いでいるとは思えない点が残念に感じます。
項目 | 内容 | コメント |
---|---|---|
企業名(銘柄コード) | 兼松(8020) | |
上場市場 | 東証1部 | |
業種 | 卸売業 | |
株価 | 202円 | |
単元株数と最低購入単価 | 1,000株:20万2,000円 | |
時価総額 | 853億円 | |
資本金 | 277億円 | |
発行済株式数 | 4億2,250万株 | |
浮動株数 | 2億24万株 | |
利益剰余金 | 460億円 | |
有利子負債 | 1,375億円 | |
保有者比率 | 外国 21.2% 浮動株 23.0% 投信 2.7% 特定株 23.8% |
売上高・利益の推移を見ると右肩上がりで上昇を続けていますが、利益率が低い事を考慮すると安定感という意味では不安が残ります。

では兼松のチャートを見て、具体的に投資判断を考えてみましょう。兼松は、毎年のように年末が底値になる傾向が非常に強い特徴的な銘柄です。長期的に見て上昇トレンドも維持しており、年末頃の暴落に合わせて資金を投入する戦略が良いでしょう。このような視点で考えると、2015年10月ごろの暴落は投資チャンスでしたね。
注意点としては、赤色エリアのようにカモ投資家が群がる高値園で勝負すると、大損する可能性が高いです。また株価の先行きは誰にも予測不可能ですから、リスクを取る場合は必ず撤退する価格を決めておかないと、巨額な損失を出す羽目になるでしょう。
仮に上述の投資スタンスで2013年10月頃(110円)に資金を投入して、半年後の2014年4月頃(160円)に売却すると、44万円の投資に対して利益が20万円でした。年1回の取引でも、株価予想の利益を遥かに凌駕する事が出来ますね。

株価予想記事では、当銘柄が日経平均株価指数と逆の値動きをすると記載されていたのですが、チャートを見ると激しく連動しているようです。株価予想は、本当に当てにならないですね。
さて個別株投資において、兼松のような銘柄に資金を投入できたのであれば大成功です。ですが「上がらないクソ株」も非常に多く、市場が絶好調なのに保有株が上がらずに悔しい思いをする事も多いでしょう。このようなリスクを排除したいのであれば、日経平均株価指数並に、確実に上がるETFを活用するのもお勧めです。

紺色線:兼松 ピンク色線:日経平均株価指数
最後に市場全体が停滞しており、儲けるのが難しい時期の値動きもチェックしましょう。兼松の値動きは非常にわかりやすいですね!!10月頃が底値になって、春先の4月頃に株価が天井になる傾向が非常に強く、投資判断が簡単です。
このように天井園や底値園の株価やタイミングが分かりやすい銘柄を利用する事が、手堅く利益を出すコツでしょう。

2015年12月時点で管理人がチェックした卸売業 銘柄
丸紅の評価・感想
三井物産の評価・感想
住友商事の評価・感想
三菱商事の評価・感想
双日の評価・感想
そのほかの銘柄をチェックしたい人は、
銘柄名あるいは銘柄コードを入力して検索できます
兼松の売買をする場合にお勧めの証券会社
兼松を利用して株式投資をするのでしたら、下記の証券会社の中から好みに応じて使い分けると良いかと思います。
当サイトの一押し
知名度No1で取引手数料が安い、現金2000円貰えます!:SBI証券
1万円取引のキンカブ、信用取引が常に無料と魅力満載 :SMBC日興証券
手数料無料のフリーETFと株主優待のタダ取り裏技に強み:カブドットコム証券
番外
100万円以上の現物取引手数料が、他社を圧倒する安さ :フィデリティ証券
楽天グループを利用する方向け :楽天証券
多彩な自動売買注文をしたい方向け :マネックス証券

記事が売買の参考になりましたら、ぜひブックマークをお願いします!