丸紅の株価予想を評価・解説
株式投資で大儲けする近道は、金融関係者の提供する投資情報に従うことだと思いがちだが、そうではない。ギャンブルのような売買に近い上に、利益も僅かだ。
それよりも個人投資家の強みを生かして、本当にチャンスがあるときにだけ勝負をするべき。同じような投資資金でも、株価予想に従った時の数十倍の利益になる。
- 株価予想に従っても、儲け額は非常に少ない。
- 毎年底値になる時期が同じような傾向であるため、上手に活用したい。
- 良く分からない時は、無理をして投資するべきでは無い。損するだけ。
- 損切り水準を決めた上で、必ず資金を投入するようにしよう。
株式投資に絶対確実は無いので、損切りは徹底しよう
(2015年10月13日公開)
予想が当たっても、儲からない丸紅の株価予想
世の中に溢れる株価予想情報、投資情報、このような予想に従った方が、自分で投資判断をするよりも安心だと思っている人が非常に多いです。ですが本当だと思いますか?
正直、大儲けすることは出来ないです。投資のチャンスって、そんなに多くないですよね。実際に株価予想記事を、見てみることにしましょう。
評価者 | 実力 | 予想期間 | 結果 |
---|---|---|---|
藤村哲也 | 勝率:63%(44勝25敗) | 2015/6/15~19 | 買:当り |
熊谷亮 | 勝率:53%(115勝98敗) | 2015/2/23~27 | 買:当り |
藤村氏の予想的中だが、利益50円に悶絶

それでは藤村哲也氏による、下記5日間の株価予想を見てみましょう。配当利回りが3%近くあり、底堅いと判断して「買」推奨です。予想が当り35万円の投資に対して、利益たったの50円です。
短期的には配当利回りの水準に関係なく、株価は動くものです。本当に勝算があったのか疑問です。勝率が低い株式投資は、ギャンブル行為と変わりませんからね。
このような無茶な理由で売買させる投資情報に従っていると、世界同時株安のような有事の際に、大損する羽目になりかねません。 怖いですね~。

熊谷氏の買い予想が当たって、利益5,000円。

次に熊谷亮氏による、下記5日間の株価予想を見てみましょう。他の銘柄に比べて、出遅れ感がある事から「買」推奨しています。予想が当たり約35万円の投資に対して、利益は5,000円です。
見通しが当たってますが、2月頭から上昇を続けており、株価が高値園です。高値園でエントリーさせられて大損する事例が多いですから、お勧めできない売買ですね。
さらに株価が高い為、ここから暴落すると損失が大きいです。撤退する価格を決めない株式投資の損失は巨額になる傾向があるので、推奨スタンスに疑問を感じます。

毎日のように株価予想情報を提供して、売買を推奨する人を見ると、本当に疑問に思います。相場の世界では、多くのチャンスが日々転がっている訳では無いからです。
仮に予想が当たるようなタイミングでも、儲けは少ないでしょう。

金融関係者の提供する情報源に頼るのではなく、個人投資家としての強みを最大限に生かすべきです。年に1回程度ある大チャンスの時期にだけ、資金を投じるだけで良いのです。
小難しい事を考えず、精神的に不安が少なく投資判断がしやすい銘柄を利用するのが良いです。「うねり取り投資」、「季節的なサイクルを利用した投資」のような投資戦略も参考にすると良いでしょう。
例年底値になるタイミングでもあり、投資チャンス
総合商社の中では上位クラスに位置する丸紅。事業セグメント別にみると、食料グループ、エネルギー・化学品グループ、金属グループ、機械グループ、生活産業グループの5本柱で成り立ています。
2014年度時点では、機械グループである輸送機、電力・インフラ、プラント事業が全体の利益を押し上げており、全社利益の5割近くに達しています。
項目 | 内容 | コメント |
---|---|---|
企業名(銘柄コード) | 丸紅(8002) | |
上場市場 | 東証1部 | |
株価 | 688円 | |
単元株数と最低購入単価 | 100株:6万8,800円 | 安いです |
時価総額 | 1兆1,960億円 | |
資本金 | 2,626億円 | |
発行済株式数 | 17億3,794万株 | 大型株 |
浮動株数 | 1億9,464万株 | |
利益剰余金 | 7,280億円 | |
有利子負債 | 3兆3,690億円 | |
保有者比率 | 外国 26.2% 浮動株 11.2% 投信 4.9% 特定株 22.0% |
では具体的の丸紅のチャートをみて、投資判断を考えてみる事にします。長期のトレンドを見ると、上昇トレンドを維持しています。(赤矢印線)。
さらに現在の価格帯や時期(青色印)は、毎年のように年末頃に底値になる丸紅の特性にも合っており総合的に考えると、投資チャンスだと言えるかと。
ただし株価の先行きは、だれにも予想出来ないので上昇トレンドが崩れるエリア(黄色印)に到達したら、きっちりと損切りする事が重要です。
なおバブル的な高値である赤色印の価格帯で、資金を投入してはいけません。株価が上がり続けている時には、永久に上がりそうに思えるでしょうが、痛い目にあう事になります。
なお上述のような投資スタンスで、2012年末(500円)頃に資金を投入し、半年後の2013年4月頃(700円)に売却していたら、35万円の投資額に対して、14万円の利益になりました。年に1回の投資でも、十分に大儲けする事が出来ますね。

ただし、ここ数年のチャートを見ると市場平均に比べて、株価が停滞している傾向が強かったです。良く分からない時には、無理をする必要は有りません。
市場が好調な時に、上がる株を簡単に見極めたいのであれば市場平均並みに必ず上がる株であるETFを利用する戦略も良いでしょう。

紺色線:丸紅 ピンク色線:日経平均株価指数
なお日本市場が冷え込んでいた時期を見ると、値動き自体には特徴を感じます。年末の10月頃に底値に達して、春先の4月頃に丁度天井になる傾向が非常に強いです。
このように底値園と天井園が分かり易い銘柄を利用すると、利益になりやすく非常にお勧めです。

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丸紅の売買をする場合にお勧めの証券会社
丸紅を利用して株式投資をするのでしたら、下記の証券会社の中から好みに応じて使い分けると良いかと思います。
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