トヨタ自動車の株価は中途半端な水準なので、今は静観する時期
2兆円の利益を稼ぐトヨタ自動車は、この先も生き残るために自動運転技術の開発に注力しています。さらに車両データを活用した新しいビジネス創出も推進中です。
車だけでなく車両データも売れれば、売上の成長が期待できますので、今後に注目したい会社の一つですね。ただ株価の水準が微妙で、中期の投資判断が難しいです。管理人は、リスクの割に儲からないと思うので、静観するつもりです。

トヨタ自動車のポイント
- 第2四半期累計で会社に残るお金(当期純利益)は、前年の同時期よりも多い。
- さらに年間業績予想を上方修正。増収増益の見込みで、商売は繁盛中。
- ただし中期目線でチャートを眺めると、今の株価は微妙な水準。
(2017年12月2日更新)
新しいビジネスモデル実現のため、果敢に挑戦するトヨタ自動車
トヨタ自動車は、従来のクルマ作りだけでなく、新しいビジネスモデルの構築実現に向け、多額の投資を続けています。そのキーワードは、知能化(AI・自動運転)・電動化・情報化(ビックデータ)の3つです。
昨今は、車業界の自動運転技術に注目が集まっています。しかし管理人的には、車両のビックデータを活用したサービス化に注目しています。
車から収集したデータを本業のクルマ事業に活用するだけでなく、データを外部の企業に提供するビジネスモデルは面白いと思います。
保険・ファイナス領域、情報提供サービス領域、エンターテイメント系、交通系などの幅広いデータ提供先が考えられ、定期的な売上を見込めるからです。
これまでの車を販売するフロー型の売上だけでなく、データ販売によるストック型の売上が伸びれば、トヨタ自動車の収益の安定感が増します。
異次元の利益を稼ぐ、しかし本業の成長に少し陰りが見え始めたか
トヨタ自動車は、全世界で車を販売します。日本・米国の2市場で総販売台数の過半を占めますが、生産台数の5割が日本です。海外に車を輸出する事になるので、為替の影響を受けやすい構造ですね。
さて最近のトヨタ自動車の注目点としては、2016年度の売上高をピークに減少に転じたことでしょうか。収益性を示す営業利益率は、10%から7%に低下しています。
本業で稼いだ営業利益は、2.8兆円から1.9兆円に激減。まぁ1.9兆円も稼げる時点で、凄まじい会社なのですけどね。
この利益率・営業利益の低下要因は、従来のビジネス(車の販売)が儲かり難くなった事と、先行投資の負担が大きくなったからでしょう。自動運転技術や、ビックデータ領域に多額の投資を続けていますから。
だが今期は増収増益の見込みで、トヨタ自動車の業績は好調を維持
減収減益となった前期に比べて、今期のトヨタ自動車は、増収増益を達成できそうです。まず今期の第2四半期累計時点で、当期純利益(最終的に会社に残るお金)は、前期同時期の水準を超えています。ここ半年の商売は、そこそこ好調だという事です。
さらに当初設定の年間業績予想の営業利益・当期純利益を上方修正しています。もともと前期よりも利益が減る見込みだったのですが、増収増益を実現できそうとの事。
ただし利益が増えた理由は、為替益と諸経費の減少です。つまり持続性のあるものではないですね。一過性のプラスの影響で、儲けが増えたという事でしょうか。
トヨタ自動車の長期チャートは悪くないが、悩ましい株価水準
トヨタ自動車の経営は安定しており、業績面に大きな問題はないです。ただし株式投資で儲けるには、買うタイミグがとても重要です。業績の良い株を割高な価格で購入しても、たいして儲からないからです。
では今のトヨタ自動車の株価水準は、どうなのか?と言いますと割高でないですが、絶好の買い場の水準よりも株価が高いので、管理人なら無理をせずに静観します。
中途半端な価格帯では、買いたくないですね。相場なんて、一瞬で景色が変わる恐ろしい世界ですから。
なお週足・月足の株価トレンド線を参考に、株価の水準は判断すれば良いでしょう。今回示した下記のトヨタ自動車のチャートは、月足表示です。投資の儲けを増やすために、できるだけ株価が上昇トレンド線付近まで下落した時に買いたいですね。
加えて最高のタイミングで株を買うためにも、
「うねり取り投資法」を活用して、買い場を絞り込むべきです。勝つ可能性が高まるので、とてもおススメですよ。
仮に管理人なら2016年7月頃に100株5,000円でトヨタ自動車の株を購入して、2016年12月頃(中期の値幅を狙うので、最大で半年程度保有するスタンス)の高値6,700円付近で売却します。
思ったよりも株価は上昇せず、50万円の投資で利益が17万円(利益率34%)となる取引でした。とはいえ半年で利益率34%も出せれば、十分な投資だったと言えるのではないでしょうか。
トヨタ自動車の概要
・企業名(銘柄コード):トヨタ自動車(7203)
・上場市場:東証1部
・業種:輸送用機器
・最低購入単価(単元株数):70万3,800円(100株)
・時価総額:20.2兆円
・利益剰余金:17兆8,837億円
・有利子負債:19兆5,775億円
2017年12月時点で管理人がチェックした輸送用機器銘柄
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トヨタ自動車の売買をする場合にお勧めの証券会社
トヨタ自動車を利用して株式投資をするのでしたら、下記の証券会社の中から好みに応じて使い分けると良いかと思います。
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