デンソーの株価予想を評価・解説
投資の技術は無いけども大儲けしたいと考える人の多くが、株価予想のような投資情報に群がります。ですがギャンブルのような取引を繰り返した挙句に、大切な資金を溶かすだけでしょう。
個人投資家が利益を出すためには、予想情報に頼るのでは無くて、年に1回程度は発生する相場の暴落時に勝負する方が、圧倒的に多額の利益を出す事が出来ます。
- 年末頃が底値園になる傾向をイメージしながら、投資チャンスを待つべし
- Box相場、上昇トレンドであれば、暴落時に勝負すると利益になりやすい
- 想定外の値動きになる可能性があるのだから、損切をする覚悟は必要だ
- 投機的な売買を推奨する株価予想を信じても、大儲けする事は出来ない
儲けたい欲望を抑え、投資チャンスを待ち続ける事が、勝ち残れるポイント
(2016年3月16日公開)
ギャンブルのような売買を推奨した挙句に、壮大な損失を出す株価予想情報
予想屋の勝率を見ると3割を切っており、10回勝負すると7回は見通しが外れてしまう恐ろしい状況です。
当然ですが巨額な損失を出すだけで、資金が尋常ではないスピードで溶けていくことでしょう。
繰り返しますが個人投資家が生き残るためには、大衆が悲観的になるような相場暴落時に勝負するしかありません。下記のように多額の利益を出せる可能性が高いです。詳細は売買については後述しますが、まずは株価予想の問題点を見てみましょう。
評価者 | 実力:勝率 | 予想期間 | 結果 | 損益(投資額) |
---|---|---|---|---|
熊谷亮 | 勝率:29% (85勝203敗) |
2016/ 1/12~15 |
買:外れ | ▲7万円 (51万円) |
年1回の暴落時に売買した場合(後述) | 15万円 (45万円) |
7万円の損失を出した、熊谷亮氏の買い予想

では熊谷亮氏の株価予想をチェックします。テクニカルの指標が反発する事を示す水準になっており、ここまでの下落幅・期間を考えても、上昇すると考えたようで「買い」推奨なさっています。予想が外れ51万円の投資に対して、損失が7万円です。
チャートを見ると、下落の勢いが止まっていないですし、反発するようにも見えないですね。正しくテクニカル指標を扱えているのか不明ですが、短期取引はそんなに甘い世界では無いですよ。
そもそも10人に1人程度しか生き残れない投機的な取引である世界で、株価予想のような情報源を頼りに売買する事は非常に恐ろしい事だと思いますね。
というか、危険な事をしているという感覚が無いのであれば、資金を全て溶かして、相場の世界から退場する事になるでしょう。

基本的な事ですが大手金融機関に所属しているようなプロであっても、株価の先行き、見通しを予想することは出来ません。相場状況に合わせて株価予想を変えた上に、予想が外れまくる事は、日常茶飯事なのです。
世界的な名の知れた著名投資家であっても同じことです。大衆に向けて発信している投資情報を、安易に信じるべきでは無いです。
⇒ジム・ロジャーズの株価予想は、本当に当たるのか?検証してみた!

株式投資で利益を出したいのであれば、世の中の大衆と同じような投資行動をとっては駄目です。さらにギャンブルのような短期売買を繰り返しても、資金を増やす事は難しいでしょう。
個人投資家が利益を出す為には、プロですら思考停止に陥るような暴落時に勝負をする手法が一番です。年に1回程度は、投資チャンスが訪れます。そのような時期まで忍耐強く待ち続けて、果敢に勝負を挑むと良いでしょう。
「うねり取り投資」、「季節的なサイクルを利用した投資」などの手法と組み合わせると利益を出す可能性が高まります。参考になさると良いです。
無理せず我慢の時期。投資チャンスが訪れたら機敏に動けるよう常に臨戦態勢を!
国内トップの自動車部品メーカーであるデンソーは、主力の熱機関部品、パワートレイン以外にも、情報安全分野、電子部品、モータなど幅広い分野を手掛けています。トヨタグループ以外へOEMとしての提供も行っており、トヨタ系の売上は全体の4割強ですから、自動車業界に幅広く販売しています。
北米、欧州、アジアなど海外の売上高は全体の半分程度であり、国内での売上高が多いのは意外です。営業利益率は9%近くありますから、製造メーカーの中では、儲かっているようです。
項目 | 内容 | コメント |
---|---|---|
企業名(銘柄コード) | デンソー (6902) | |
上場市場 | 東証1部 | |
業種 | 輸送用機器 | |
株価 | 4,403円 | |
単元株数と最低購入単価 | 100株:44万300円 | |
時価総額 | 3兆9,641億円 | |
資本金 | 1,874億円 | |
発行済株式数 | 8億8,406万株 | |
浮動株数 | 2,475万株 | |
利益剰余金 | 2兆4,520億円 | |
有利子負債 | 4,928億円 | |
保有者比率 | 外国 24.8% 浮動株 2.8% 投信 5.1% 特定株 57.0% |
ここ数年の業績推移を見ると、利益も右肩上がりに増加している傾向があり安定感があります。このように急激に業績が悪化しない点が大企業の魅力の一つかと思います。ただし投資する際には、判断材料の一つと捉えて、株価の値動きにこそ、重点をおくべきです。

それでは、まず始めにデンソーの値動きの特徴を把握しましょう。2009年から4年の株価を見ると、9月~12月が底値に達する傾向が強いようです。毎年、10月前後が底値に達して投資チャンスが訪れる可能性が高いというイメージを持つ事が重要です。
株価の値動きがイメージしやすい銘柄を活用する事が、堅実に利益を出すポイントの一つですね。

ではデンソーの直近5年のチャートを見て、投資判断を考えてみます。株価のトレンドを把握する4つのステップを参考にして、株価のトレンドを把握しましょう。
2012年末から2015年7月頃までは上昇トレンドが継続しており、この時期であれば相場の暴落時に資金を投入するスタンスで利益を出す事が出来ました。投資タイミングについては、 最高のタイミングで株を買うための3つのステップを参考にすると良いでしょう。
仮に上述の投資スタンスで、2014年9月前後(4,500円)に資金を投入して、半年後の2015年4月(6,000円)頃に売却すると、45万円の投資に対して、利益が15万円となります。銘柄としても年末頃が大底になりやすいので、投資判断にも自信が出てきますよね。
ただし永遠に株価が上昇し続ける銘柄は、存在しません。上昇トレンド線を突き破って下落した場合(下記チャート、黄色の損切エリア)には、確実に損切が必要です。いったん下落に転じると、大きな下落が続いて尋常でない損失になるからです。
現在は下落トレンドが続いており、利益が出すのが難しいです。ただし、投資チャンスは待ち続けると訪れるものです。今は無理をせずに資金を温存する時期ですが、チャンスが訪れた時に勝負できるよう、準備を怠らずにしておくべきですね。

なおデンソーのような大型株は、市場全体の値動きと似たような傾向になりやすいです。例えば日経平均株価指数(日本市場の全体の値動きを表す指標の事)と比較してみると、ほとんど同じような動きをしている上に、パフォーマンスも同等です。
大相場のように何でも上がるような時期であれば、銘柄選びで失敗するリスクを確実に排除するために、
日本市場全体と同じ値動きをする銘柄を活用する戦略もお勧めです。合わせてご参考になさると良いでしょう。

紺色線:デンソー ピンク色線:日経平均株価指数
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デンソーの売買をする場合にお勧めの証券会社
デンソーを利用して株式投資をするのでしたら、下記の証券会社の中から好みに応じて使い分けると良いかと思います。
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