品質不正発覚で株価暴落のフジクラは、しばらく様子見する方針
投資で大儲けするためには、株価予想のような儲かる投資情報が重要だと思っている人が非常に多いです。ですがカモ投資家向けの情報を信じても資金を溶かすだけ。
大きなリターンを狙うのであれば、年1回程度は発生する相場の大暴落時に、資金を投じるべきです。頻繁に売買せずとも、驚くような利益を得る事が出来るでしょう。
- 投資戦略に一貫性の無い、株価予想を信じるな!
- 大損する事になるので、カモ投資家が群がる高値園で売買してはいけない。
- プロも慌てる相場の大暴落こそが、大儲けできる投資チャンス。
- 確実に儲かる手法は存在しない。投資する際には損切する覚悟が必ず必要。
欲望を抑えて、投資チャンスをじっくりと待つ事が成功への道
(2015年12月9日公開)
投機的な短期売買ばかりを推奨する、株価予想には価値が無い
小難しい理由をたくさん並べても、短期取引は投機と変わりません。株価予想を信じるという事は、一握りのギャンブラーだけが生き残る世界で戦うという事です。当然ですが、最終的に大切な資金を失う事になるでしょう。
実は頻繁な売買を繰り返さなくても、年1回の投資チャンスでリスクを取るだけで大きな利益を獲得する事が可能です。まずは株価予想の問題点を見てみましょう。
評価者 | 実力:勝率 | 予想期間 | 結果 | 損益(投資額) |
---|---|---|---|---|
旭昌美 | 64% (27勝15敗) |
2015/ 10/26~30 |
買: 当たり |
4万円 (58万円) |
年1回の暴落時に売買した場合(後述) | 15万円 (45万円) |
「Yahoo!投資の達人」、「Yahoo!投資の達人・プレミアム」に関する、下記の評価コンテンツも参考にして下さい
参考コンテンツ:Yahoo!投資の達人の実力を検証!!
旭氏の買い予想が当たって、利益が4万円

では旭昌美氏による5日間の株価予想を見てみましょう。通信インフラの電線を製造する会社であるために良い会社と判断し、上昇を期待して「買」推奨です。予想が当たり58万円の投資で利益が4万円です。
好業績な良い会社でも、短期的に暴落するのが相場の世界です。投資戦略としては、イマイチだと感じますね。マラソンと短距離走の戦略が違うように、投資判断の基準が合っていないです。
さらに高い価格で買う事を予想者が理解していますから、そもそも買い推奨するべきでは無いと思います。中途半端な方針では、利益が少なく損失は大きくなる取引になりがちです。リスクの割にリターンが期待できないという事です。

世の中を見渡すと短期売買で大儲けしたように見える人が多いですが、そんなに甘い世界では無いです。本業がセミナー講師、予想屋の人も多いですし、そもそも短期取引では10%程度の人しか儲かっていない厳しい世界なのです。
これまで数百を超える株価予想を精査してきたのですが、このような投機的な取引を推奨するものばかりです。少し落ち着いて考えてみて下さい。ギャンブルのような行為を繰り返して、お金が増える訳がありません。

世の中のプロに正攻法で勝負しても、勝てる訳がないです。我々は機関投資家のような人々には、出来ない戦略を活用するべきですね。年に1回程度はプロですら震える相場の暴落が発生しますから、そのような投資チャンスの時にだけ、積極的にリスクを取れば良いのです。
年1回の取引でも、リスクが少ない割に大きな利益を獲得する事が可能です。投資判断が簡単だと思える銘柄と投資戦略を組み合わせると良いでしょう。「うねり取り投資」、「季節的なサイクルを利用した投資」などを参考にしてみて下さい。
明らかに高値園と感じる価格帯なので、次の投資チャンスを待つべきだ
電線御三家の一角を占めるフジクラは、エネルギー・情報通信カンパニー、エレクトロニクスカンパニー、自動車電装カンパニー、不動産カンパニーの4部門が収益源です。全部門は黒字化を達成しているのですが、利益率が低いですね。売り上げは高く見えますが、非常に儲かる商売では無いようです。
しかも不動産カンパニーの売り上げ比率は2%程度なのに、利益に占める割合が25%を超えており、企業の事業ポートフォリオとして歪だと感じざるを得ないですね。
項目 | 内容 | コメント |
---|---|---|
企業名(銘柄コード) | フジクラ(5803) | |
上場市場 | 東証1部 | |
業種 | 非鉄金属 | |
株価 | 696円 | |
単元株数と最低購入単価 | 1,000株:69万6,000円 | |
時価総額 | 2,511億円 | |
資本金 | 530億円 | |
発行済株式数 | 3億6,086万株 | |
浮動株数 | 5,918万株 | |
利益剰余金 | 1,024億円 | |
有利子負債 | 2,016億円 | |
保有者比率 | 外国 23.6% 浮動株 16.4% 投信 7.5% 特定株 39.0% |
2011年に発生したタイ洪水の影響で、製造能力のほぼすべてを失うダメージを受けたフジクラは、翌年には最終赤字に陥っています。ですが見事にV字回復を達成しており、今後の業績に期待したいところです。

ではフジクラのチャートを見て、投資判断を考えてみます。過去5年程度の株価推移を見ると、持続的に株価の上昇が続いています。ただし、カモの投資家が群がる価格帯(チャートの赤色エリア)で、資金を投じると確実に大損する事になりますから、儲けたい気持ちをグッと抑える事が需要です。
基本的な投資戦略としては、相場全体の暴落によって株価が上昇トレンド線付近まで下落したタイミングで、資金を投入すると良いでしょう。株価の先行きを確実に予想する事は困難ですから、上昇トレンドが崩れた時点(黄色エリアの価格帯)で損切するべきです。
上述の投資スタンスで2014年11月頃(450円)に資金を投入し、半年後の2015年5月頃(600円)に売却すると、45万円の投資に対して利益が15万円となります。年1回程度の投資チャンスを忍耐強く待ち続ける事が重要ですね。

フジクラと日経平均株価指数(日本市場の平均的な成績を表す指標の事)を比べてみると、当銘柄が平均以上のパフォーマンスをたたき出している事が良くわかりますね。
ただし事前にフジクラのような絶好調銘柄を探し出す事が出来るのか? 銘柄選びをする上で、もっとも大きな悩みの一つですね。
むしろ「株価が上がらないクソ株」に資金を投入してしまうリスクも非常に怖いです。このリスクを確実に排除したいのであれば、 日経平均株価指数並に、確実に上がるETFを活用する戦略もお勧めです。

紺色線:フジクラ ピンク色線:日経平均株価指数
景気が上向いた事もあり、ここ数年はフジクラの株価も上昇傾向を示しています。ですが多くの銘柄の株価が上がらずに、停滞している時期の値動きも非常に重要です。当銘柄のチャートを遡ってチェックしてみると、下記のように株価の下落が続いており利益を出せそうにありません。
市場全体に勢いが無い時期であれば、天井園や底値園の株価やタイミングが分かりやすい銘柄を活用して、手堅く利益を狙う手法をお勧めしますね。

2015年12月時点で管理人がチェックした不動産業 銘柄
プロスペクトの評価・感想
日本エスコンの評価・感想
野村不動産ホールディングスの評価・感想
オープンハウスの評価・感想
サンフロンティア不動産の評価・感想
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フジクラの売買をする場合にお勧めの証券会社
フジクラを利用して株式投資をするのでしたら、下記の証券会社の中から好みに応じて使い分けると良いかと思います。
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