All Aboutの推奨株主優待銘柄の評価・2015年6月版

利回りが高い株主優待銘柄が、お得とは限らない

表面的な利回りが18%を超えている株主優待銘柄を推奨しているAll About。配当金や株主優待の利回りですから、インカムゲインのように安定して獲得できそうな感覚になりがちです。

All aboutの推奨株主優待銘柄2015年6月権利確定

参考:All About の株主優待情報より


ですが本当に何のリスク、デメリットも無く異常な程に高い利回りが実現できるのでしょうか?当サイトの管理人が、市民の皆様の目線で厳しくチェックしたいと思います。

(2015年8月4日公開)

スタジオアリス(2305)の利回りは、1年間で半減

All aboutで推薦されている株主優待銘柄であるスタジオアリスの配当金+株主優待の総利回りは、6.3%です。

これだけ見ると非常にお得感が満載ですが、実は2014年時点でも同様に推奨株主優待銘柄として、ご紹介されています。

関連コンテンツ:スタジオアリスの株主優待はお得なのか?

たった1年間で利回りが半分程度に激減していますからね。株主優待銘柄であっても、可能な限りお安い時に購入したいものです。

項目 内容 備考
銘柄名(銘柄コード) スタジオアリス(2305)
予想配当 +
予想優待売却利回り
6.3% 2015/4/17時点で
2,254円で購入した場合
優待サービスが
不要な場合の利回り
(配当のみ)
1.9% 1株当り45円
優待内容 株主写真撮影券
(1万1000円相当)
100株以上

リッチな娯楽を味わいたければ、藤田観光の株主優待はメリットあり

藤田観光の配当金と株主優待の総利回りは、10.3%となっており株式セクターの平均年率パフォーマンスである7%を遥かに凌駕しているために非常に魅力的に見えます。

ただし優待サービスのメリットを最大限に活用して高い利回りに仕立て上げる為には、かなりの出費を伴います。配当金のみの利回りは1%以下ですから、資金を投入する際には良くお考えになった方が良いでしょう。

項目 内容 備考
銘柄名(銘柄コード) 藤田観光(9722)
予想配当 +
予想優待売却利回り
10.3% ※ 2015/4/17時点で
466円で購入した場合
優待サービスが
不要な場合の利回り
(配当のみ)
0.85% 1株当り4円
優待内容 宿泊・レストラン・施設共通優待券、 提携施設優待券 1,000株以上

※ 宿泊の50%割引を使って年間4万円の割引(年に2回宿泊)と、飲食の20%割引を利用し年間4000円の割引(年に2回)。 トータル4万4000円の割引相当。


具体的に年率で10%近い利回りを実現するためには、年間に6万円相当の宿泊費用と飲食代を支払うと実現します。藤田観光の株主優待が利用できる施設は、下記のように高級感が溢れています。

藤田観光の株主優待

毎年、このような施設をご利用なさっている御方であれば非常にメリットがあるでしょう。

ですが不要な支出、つまり散財してまで株主優待サービスを利用する事は家計的には苦しいですね。

高級化粧品の購入が必要な総医研ホールディングスの株主優待

All aboutが自信をもってお勧めする推奨株主優待銘柄の第一位は、総医研ホールディングスです。

配当金と株主優待の総利回りは、驚きの18.8%です。天才投資家ウォーレンバフェットに匹敵する年率パフォーマンスを実現するという事です。

ですが現実には高級化粧品を購入する必要があり、ほとんどの市民の方にはメリットが皆無であると断言できます。

項目 内容 備考
銘柄名(銘柄コード) 総医研ホールディングス(2385)
予想配当 +
予想優待売却利回り
18.8% ※ 2015/4/17時点で
230円で購入した場合
優待サービスが
不要な場合の利回り
(配当のみ)
0% 1株当り0円
優待内容 自社グループ化粧品の20%割引券 100株以上

※4,320円相当の割引を得たと仮定(ただし、株式会社ビービーラボラトリーズで2万1600円分の購入が必要)


ビービーラボラトリーズとは、下記のような高級化粧品を販売している会社です。普段から愛用している方なら良いのですが、株主優待利回りを実現させる為に多額の支出をしてまで購入する必要が本当にあるのか?と思ってしまいます。

総医研ホールディングスの株主優待サービス

散財した挙句に株式市場の暴落で損失を被ってしまう事もある訳ですから、お勧めできるような銘柄では無いでしょうね。

株主優待の価値だけ現金を支払っていると考えた方が良いでしょう

株主優待のサービスを受けると無料で獲得したような錯覚を覚える為に、お得感が出て来ます。ですが実際には株主優待のサービス分だけの現金を支払っていると思った方が良いかと思います。

自由に利用できない現金のようなものですからね。だからこそ、表面的には異常に利回りが高くなるわけです。

そもそも株主優待のメリットを活用しない場合は、下記のように利回りが激減します。 総医研ホールディングスの場合は無配当ですから、驚きですよ。

銘柄名 配当+優待
利回り
配当のみ
1位 総医研ホールディングス(2385) 18.8% 0%
2位 藤田観光(9722) 10.3% 0.85%
3位 スタジオアリス(2305) 6.3% 1.9%

表面的な利回りに惑わされずに、提供されている株主優待が本当に必要なのか?自分自身にとってメリットがあるのか良くお考えになってから選ばれると良いでしょう。

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