All Aboutの推奨株主優待銘柄の評価・2015年1月版

推奨された株主優待銘柄には、お得感を感じない

多くの企業が提供している株主優待サービスを見ていると心がワクワクしてくるものです。そんな中、All Aboutの金融関連コーナーでは2015年1月に権利が確定するお勧めの優待銘柄について推奨しています。

All aboutの推奨株主優待銘柄2015年1月

参考:All About の株主優待情報より


確かに配当利回りと優待利回りの合計が高いとお得感を感じますね!!株主優待を狙った投資は、インカムゲインを狙う手法ですから、できるだけ魅力的な銘柄に資金を投じたいと管理人も思う訳です。

ですが推奨された銘柄には本当に魅力があるのでしょうか?本コンテンツでは、推奨された銘柄が我々の利益になるのか、精査したいと思います。

(2015年8月2日公開)

長野県民にのみお得な「ながの東急百貨店」の優待サービス

ながの東急百貨店の株主優待券と配当金の合計利回りは5.9%という事で、第3位として推薦されています。約22万円の投資資金が必要になります。

トータルで見ると非常に高利回りに見えますが、実は長野に住んでいる御方以外であれば実質的に優待券を使う事が無いと思われます。

つまり何も考えずに「ながの東急百貨店」の銘柄を購入して優待サービスが利用出来ない場合の実質利回りは、1.3%と低水準です。

項目 内容 備考
銘柄名(銘柄コード) ながの東急百貨店(9829)
予想配当 +
予想優待売却利回り
5.9% 2014/11/28時点で
219円で購入した場合
優待サービスが
不要な場合の利回り
(配当のみ)
1.3% 1株当り3円
優待内容 10%割引券(100円相当×50枚)
(1,000円以上の買い物)
1,000株以上

優待サービスの詳細を、しっかりと見てみると利用できるのは「ながの東急百貨店」および「北長野ショッピングセンター」のようです。

つまり長野駅近辺へお手軽に行ける人は良いのでしょうが、それ以外のお方の場合では交通費を考えるとお得な銘柄とは思えないですね。

積水ハウスの優待メリットは地に堕ちた

第2位である清水ハウスの株主優待サービスは、なんと「新潟県魚沼産コシヒカリ新米5kg」です。4500円相当品になります。普通に考えると家計の足しになるために非常に魅力的です。

清水ハウスの株主優待サービス

が!実は株主優待サービスの改悪があり100株から1000株の株保有が無いとコシヒカリが貰えないのです。約159万近くの資金を投じて、4500円相当のお米を貰っても嬉しくないですね。配当と優待サービスの合計利回りも下記のように3%台です。

項目 内容 備考
銘柄名(銘柄コード) 積水ハウス(1928)
予想配当 +
予想優待売却利回り
3.38% 2014/11/28時点で
1594円で購入した場合
優待サービスが
不要な場合の利回り
(配当のみ)
3.1% 1株当り50円
優待内容 新潟県魚沼産コシヒカリ新米5kg (4500円相当) 1,000株以上

※All Aboutの記事上では6.0%相当の記載


それにしても株主優待サービスが突然改悪されて想定利回りが激減する事は頻繁にあると思いますから、長期保有する事自体に少々リスクを感じてしまいますね。

クロスプラスの優待サービスが、万人向けでは無い為に残念無念

お得な銘柄第1位に選ばれたのは、クロスプラスです。8万3000円相当の資金投入で、3000円相当のクロスプラスオンラインショップのクーポン券が貰える上に、配当金もゲットできるようですね。

結論を述べると、クロスプラスオンラインショップを普段からご利用なさっていない方に取ってはメリットが非常に薄いと感じます。

優待サービスが利用できないと2.4%程度の配当利回りですから、資金を投入する割には残念なリターンかと思います。

項目 内容 備考
銘柄名(銘柄コード) クロスプラス(3320)
予想配当 +
予想優待売却利回り
6.0% ※2014/11/28時点で
830円で購入した場合
優待サービスが
不要な場合の利回り
(配当のみ)
2.4% ※1株当り20円
優待内容 3,000円相当の自社グループクーポン券 100株以上

下記のようなオンラインショップで購入できるブランドが大好きでたまらないお方は良いと思う訳ですよ。普段から、ここで購入しているのであれば、投資の検討をする価値はあります。

クロスプラスのサイト

ですが大切な資金を相場に投入し続ける必要がある上に、好きでも無いブランドの洋服を無理やり買い続ける必要があるのは相当なストレスでしょうね。しかも相場急落で、大損する可能性もある訳ですから。

株主優待サービスは、現金のような自由度が無い点に注意すべき

一見すると配当利回りと、株主優待サービスの価値(現金相当に換算した場合)を合わせてみると、表面的には非常に魅力的に映る事が多いかもしれません。

株主優待サービスは現金のように自由に利用できる訳では無いために、本当に利用価値があるのか見極めねばなりません。不要な優待サービスを持つ銘柄を購入すると、下記のように利回りは激減します。

銘柄名 配当+優待
利回り
配当のみ
1位 クロスプラス(3320) 6.0% 2.4%
2位 積水ハウス(1928) 3.38% 3.1%
3位 ながの東急百貨店
(9829)
5.9% 1.3%

企業が提供しているサービスを本当にお好きであれば問題は無いのでしょうけど、表面的な利回りを上げるために、普段利用しないような優待サービスを利用するのは本末転倒だと思いませんか?

さらに株主優待を永久に保有するから問題が無いというお考えも、実は少々危険な考え方です。長期保有した場合に、株券が紙くずになるリスクも忘れてはなりません。
参考コラム:株主優待銘柄を長期保有して痛い目にあった事例


無理な散財をした挙句に、市場の暴落で大損しないように銘柄選びや投資のタイミングを考えたいものですね。

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